介護士は給料が非常に高い職種ではなく、安定した職種です。
安定というのは色々な部分で言えるのですが、今日は福利厚生の中の一つ退職金制度についてピックアップしていきたいと思います(・∀・)ノ
- 介護業界ってちゃんと退職金貰えるの?
- 介護業界の退職金ってどれくらい?平均や相場は?
- そもそも介護業界の退職金ってどういう種類があるんだろう?
こういった質問を持っている方に是非聞いて頂きたい内容です!
どうもこんにちは。
ペペロンをチーノするマンです(・∀・)ノ
今回は介護業界の退職金の平均・相場ってどれくらい?実際に退職金を計算してみた!という内容のお話をしていきたいと思います(・∀・)ノ
これから介護業界に挑戦する人も、これから退職を考えている人も、このお話で解決できるはずです!
退職金制度が備わっている会社はどれくらいあるのか
まず、介護業界においてどれくらいの施設で退職金制度を用意しているのかを確認してみましょう(・ω・)
厚生労働省が発表する平成30年就労条件総合調査によれば、医療・福祉業界において、退職金制度が備わっている施設は全体の約87.3%。
ほぼ9割にのぼる施設で何かしらの退職金制度を用意しているようです(・∀・)ノ
ここ5年間で退職金制度を整えた法人が急増している
先ほどのデータの5年前、平成25年就労条件総合調査も見てみましょう。
この当時は、医療・福祉業界において退職金制度がある施設は全体の50.1%でした。
つまり4割近い施設はここ5年以内に退職金制度を導入したという事になります!
恐らく介護人材を中心とする採用力を強化するために、ここ5年で一気に福利厚生を整えに行ったのでしょう(・ω・)
つまり裏を返せば、今は退職金制度が無い施設の方が少ないので、そういった施設で働くのは損をしてしまっているといっても過言ではないでしょう!
職場選びは大切ですね( `ω´ )ふごふご
介護施設における退職金ついて
退職金の金額は?平均・相場など
介護業界の退職金額は5万円~100万円くらいが多いイメージです!
…そう、本当に幅が広くバラバラなんです( ゚Д゚ )ピンキリ
法人によって退職金制度が異なり、不透明感も残る場合があります。
なので、
○○円が介護業界の平均の退職金額です!
というデータが取りにくい!
でもまあ他の業界でも退職金額はバラバラですし、金額が不透明なのも同じかもしれません(・ω・)
しかし、事前に退職金額の分かるような退職金制度を取り入れている法人が介護業界にはあります!
そういった場所に入社できれば非常に安心ですね(・∀・)ノ
具体的なお話しは後ほどご紹介します。
退職金の支払い時期はいつ?
退職金の支払い時期については、退職金の請求手続き完了から1ヶ月~3ヶ月以内が平均ですね(・ω・)
半年かかるという事はあまり聞いたことが無いです!
あと退職金はほとんどの場合、一括で支給されます(・∀・)ノ
中退共制度(中小企業退職金共済事業)の退職金額を試算してみる
中退共制度(中小企業退職金共済事業)とは、独立行政法人勤労者退職金共済機構が行う退職金共済制度です!
会社が月々一定の掛金を納め、退職時にその積み立てた期間(在籍期間)と積み立て金額に比例した退職金を労働者が受け取れるというもの(・ω・)
この中退共制度(中小企業退職金共済事業)に加入している法人はオススメだと思います!
オススメの理由は
- 掛金や貰える金額がハッキリしている
- 管理元が独立行政法人で安心
- 掛金を負担する必要が無い
という点!
中退共制度は独立行政法人勤労者退職金共済機構のホームページで退職金額のシュミレーションができます(・ω・)
いくつか参考に一緒に計算してみましょう!
【掛金月額8,000円を1年間納めた場合】
退職金:28,800円
※掛金納付月数が12月以上23月以下のため納付した掛金の総額を下回る額になります。
【掛金月額8,000円を3年間納めた場合】
退職金:288,000円
※掛金納付月数が24月以上42月以下のため退職金は掛金相当額となります。
【掛金月額8,000円を5年間納めた場合】
退職金:486,560円
【掛金月額8,000円を10年間納めた場合】
退職金:1,012,480円
【掛金月額8,000円を15年間納めた場合】
退職金:1,560,000円
【掛金月額8,000円を20年間納めた場合】
退職金:2,133,280円
※試算された退職金額は平成14年11月に改定された予定運用利回り年1.0%をもとに計算しています。試算額は今後の金利動向等により変動する場合があります。
ちなみにこの掛金は法人によって差が生まれます。
もちろん働く側にとっては掛金が高い方が良いです(・ω・)
詳細は各法人に確認しましょう!
再度お伝えしますが、掛金を納めるのは会社です。
なので中退共制度は労働者にとってプラスにしかならないのでオススメです!
社会福祉施設職員等退職手当共済制度の退職金額を試算してみる
社会福祉施設職員等退職手当共済制度とは、独立行政法人福祉医療機構が行う退職金共済制度です!
こちらも会社が月々一定の掛け金を納め、退職時にその積み立てた期間(在籍期間)と退職前6カ月の平均本俸月額(基本的には労働者の基本給部分の金額)に比例した退職金を労働者が受け取れるというもの(・ω・)
社会福祉施設職員等退職手当共済制度に加入している法人もオススメです!
オススメの理由はやはり
- 掛金や貰える金額がハッキリしている
- 管理元が独立行政法人で安心
- 掛金を負担する必要が無い
- 11年以上勤務すると退職金が跳ね上がる!
という点ですね!
社会福祉施設職員等退職手当共済制度は独立行政法人福祉医療機構のホームページに退職手当金早見表が掲載してありました!
こちらもいくつか金額を一緒に見てみましょう(・∀・)ノ
【退職前6カ月の平均本俸月額175,000円で被共済職員期間1年の場合】
退職金:91,350円
【退職前6カ月の平均本俸月額175,000円で被共済職員期間3年の場合】
退職金:274,050円
【退職前6カ月の平均本俸月額175,000円で被共済職員期間5年の場合】
退職金:456,750円
【退職前6カ月の平均本俸月額175,000円で被共済職員期間10年の場合】
退職金:913,500円
【退職前6カ月の平均本俸月額175,000円で被共済職員期間15年の場合】
退職金:1,887,900円
【退職前6カ月の平均本俸月額175,000円で被共済職員期間20年の場合】
退職金:3,577,875円
退職前の本俸がいくらかによって金額は多少変動しますが、何と言ってもこちらの魅力は11年以上の期間在籍していると退職金金額の増加幅が大きくUPする点!
一か所に長く在籍するのであれば中退共制度よりもオススメ(・∀・)ノ
確定拠出年金(401K)について
退職金の欄に確定拠出年金(401K)と書かれていたんですが、これは退職金なんですか?
確定拠出年金について。最近よく耳にするかもしれません。
厳密に言えば退職金とは違うものなのですが、事業所によっては確定拠出年金(401K)を退職金として扱っている場合があります(・ω・)
確定拠出年金は最終的にいくらもらえるのかが分かりません!
なので将来の為に蓄えるという意味では、非常に不安定です( ゚Д゚ )
しかし、基本的に掛金は企業が負担します。なので労働者はほとんど損は無いでしょう。
※場所によっては自己負担で掛け金を上乗せできる場合もあります。
企業が掛金のほとんどを支払うので、元本割れする可能性がありませんが、掛金よりも少なくなって戻ってくるケースもあります(・ω・)
税金についての知識が無いと「よく分からないまま運用して、いくら貰えるか分からない状態で退職」なんて事も。
確定拠出年金制度を取り入れている施設で働く場合は、よく調べた方がいいかも(・ω・)
退職金を多く貰う為のポイント
退職金をなるべく多く貰う為のポイントをまとめます(・∀・)ノ
まずそもそも、退職金制度が無い施設で働くのは損だと思ってください!
①明確に金額を提示している退職金制度を持つ法人
法人によっては中退共制度や社会福祉施設職員等退職手当共済制度は利用せず、独自の退職金制度を持っている所もあります。
なので、
退職金はあるが、いくらになるのか分からない
という施設も沢山あります!
10年働いたのに寸志しかもらえなかった…
という残念なケースもあるので、退職金をしっかり貰う為にも入社前にどういった金額で退職金が増えていくのか、ある程度明示してくれる職場を見つけましょう(・ω・)これがポイント
②基本給が高い法人
退職金は基本給部分(本俸)によって金額が変わる場合が多いです!
基本給が大きい=積み立ても大きい=退職金も多い!
となります(・ω・)
なので基本給が高い施設を探すのもポイントですね!
③勤続年数を長くすること
基本給金額以上に重要なのが退職金の対象になる期間が長い事。
なので安心して長く働ける職場を探すことが最重要です(・ω・)
基本給が高かったので入社したが、人間関係が悪く辞めてしまった
退職金が大きい施設だったが、仕事がハードすぎて辞める事に…
これではせっかくの退職金制度は全く無意味!
なので一番はやはり、安心して長く働けるかどうかだと考えてください!
退職金にまつわるよくある質問【Q&A】
ここからは退職金関連の質問で良くあるものにお答えしていきたいと思います(・∀・)ノ
Q.施設の退職金制度ってどう調べたらいいの?
施設のホームページやハローワークの求人票には、どういった退職金制度を用意しているか記載してある場合があります!
なので気になる施設の募集要項を調べてみるのは一つの方法です(・∀・)ノ
しかし、
退職金制度の記載が見当たらない
退職金制度について詳しく書かれていない
という場合ももちろんあるかと思います!
その場合は転職アドバイザーなどに情報を貰う事をオススメします(・∀・)ノ
個人的なオススメ転職活動は、自分でも転職活動をしながら転職アドバイザーにも情報を貰う方法です。
無料なので求人の情報を貰った後に転職アドバイザーを利用してもしなくても損はしませんからね(・ω・)
最近ではラインでも情報を送ってくれますよ!
Q.円満退社にならなかった場合に退職金って貰えるの?
- 引き止めが強すぎて、少し強引に退職手続きをした
- 家庭の事情で急遽辞める事になった
こういう円満に退社できなかった場合に、
退職金がちゃんともらえないのでは…?
という質問を頂きます(・ω・)
安心してください、退職金は貰えます!
法的にはどんな理由があって、一方的な主張だったとしても退職は認められます(・∀・)ノ
なのでそれが理由で退職金が貰えないor減額というのは逆に会社側が不当です。
※ただ、不当行為による解雇の場合などは退職金が貰えない可能性があります
とはいえ、できれば円満に退社して、退職金もしっかり頂きたいですよね(`・ω・´)
そういった場合はどういった退職理由で事業所に納得してもらうかが大切です!
もしこれから退職を伝えるつもりの人はこちらも参考にしてください。
Q.退職金に税金はかかるの?
はい、退職金にも税金はかかってしまいます!
しかし退職所得控除というものがあるので、介護業界においてはほぼ全額非課税で退職金が受け取れるでしょう(・∀・)ノ
退職所得控除には具体的にこういった計算式があります!
勤続年数 | 退職所得控除額 |
20年以下 | 40万円 × 勤続年数 (※80万円に満たない場合には、80万円) |
20年超 | 800万円 + 70万円 × (勤続年数 – 20年) |
これで算出した退職所得控除額までは税制上、全額非課税になります!
逆に、これを超えた部分には所得税と住民税がかかってきます( ゚Д゚ )
とはいえ、この退職所得控除額を超える退職金が貰えたという事は聞いたことが無いので逆に安心してください(なんの逆
まとめ
今日のまとめはこちら!
- 社会福祉施設職員等退職手当共済制度と中退共制度に加入している法人は安心
- その中で長く働けそうな施設を探すのがGOOD(在籍期間が長いと退職金額UP!)
- 基本給が高い施設もオススメ!
もちろん、独自の退職金制度でも、金額がある程度オープンな場所もありますからあくまでもオススメという理解でお願いします。
ちなみに、社会福祉法人や医療法人は比較的福利厚生が安定している場所が多いです!
あとは、大手の株式会社ですね(・ω・)
転職ではなく、これからまず退職手続きをする予定の方は、退職の手順についても確認してみて下さい。
今回は介護業界の退職金の平均・相場ってどれくらい?実際に退職金を計算してみた!という内容でお話しさせて頂きました!
本日もお疲れ様でございました。
それではまた次回!
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