介護士と聞いて一番最初に思い浮かべるイメージは何ですか?
やはり3Kを思い浮かべると思うんですが、
「汚い」…人の生活の手伝いをするわけで排泄介助などを考えると間違ってはいないかも(・ω・)
「危険」…認知症などが進んで暴力的な利用者も居ます!噛まれたり引っかかれたり、危険なのも納得ですね(・ω・)
「給料が低い」……
…給料が…低い( `ω´ )???
本当に介護士って給料が低いんでしょうか。
そもそも給料が低いって、果たして何と比較していっているのか気になりませんか?
どうもこんにちは。
ペペロンをチーノするマンです(・∀・)ノ
今回は世間でよく言われている介護士=給料が低いというイメージについて。
本当に低いのかを検証するために平均年収を調べ、他の業界の平均年収と比較してみました(・∀・)ノ
正直、事実を知らずに
介護士は給料が低い
と言う人がめちゃくちゃ多いです!
そのせいでせっかく介護士に興味持ってくれた人が二の足踏んでいます!
このお話を聞いて頂いて介護業界の現実、本当はこういうものなんですという誤解を解いていきたいと思います(・∀・)ノイメージ正常化企画です
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日本の平均年収と介護士の平均年収を比較してみる
日本の平均年収は440万円より、
介護士の給料は低い。
という人がいます(・ω・)
確かに国税庁が発表した平成30年度の民間給与実態統計を見ても、日本人の平均年収は約440万円ですね。
あわせて厚生労働省が発表した令和二年度介護従事者処遇状況等調査を見ると、介護士の平均年収は379万円となっています(・ω・)うーむ
たしかに介護士の年収の方が低い?
いいえ。これ、皆さん完全に騙されていますよ。
そもそも平均とはかなり当てにならない数字なのはご存知かと思います(・ω・)
たとえば年収250万円の人が4人、年収1,200万円の人が1人、合計で5人の人がいたとしますよね。
この5人の平均給与は440万円です。
つまり、平均というのは高い人が数字を吊り上げたり、またはその逆が起きてしまうので、
数字に差がある場合はかなり当てにならない結果が出てしまうという特性があります( ゚Д゚ )
国税庁の発表する平均年収は、大手企業に勤めている人や役職を持つ人など、数千万円の給与を持つ人が平均年収を高く見せているのです。
対して介護業界はと言うと、数千万円の給料を貰っている介護士を見たことがありますか(・ω・)?
そう、介護業界に居る人はほとんどが200万円~600万円の給料帯の人です。
噛み砕くと、介護士の平均年収は皆さんがイメージする本当の平均で、日本の平均年収はトリックの数字。
これを比べる事自体ナンセンスなのです( `ω´ )
ではどうすれば介護士の給料と他の業界の給料を比較できるか
年収が高い人が平均給与を吊り上げるのであれば、年収が高い人を別として考えればいいのです!
だって年収数千万稼いでいる弁護士や公認会計士や建築士や医者や法人の役員と同じ土俵で年収比べしても、皆さんのイメージしている平均は見えてきませんからね( ゚Д゚ )
実際、介護の施設長レベルでも年収700万円を超える人はほぼ居ません(悲しいですが…
なので国税庁の調査のうち、年収700万円以下の人の給与の平均と、介護士の平均年収を比較すればほぼ同じ条件で比較ができると考えました!拍手
年収700万円以下の給与帯の人の平均年収は?
国税庁の民間給与実態統計調査にはしっかりと各収入帯の人数と年収が書かれていました(・∀・)ノ
年収700万円以下の人数は4318万3501人。
年収700万円以下の方の年収の総和が145兆9078億6000万円。
…ちょっとスケールが意味わかんなくなってきましたね(・ω・)笑
この年収の総和を人数で割ると平均年収が出るのですが
145兆9078億6000万円÷4318万3501人
=平均年収約338万円
お分かりいただけましたでしょうか。
介護士の平均年収よりも低いですよね(・ω・)
ちなみに年収700万円以下の人数4318万3501人は、自営業を除く給与労働者全体に対して約86%にあたります。
つまり国税庁の440万円という平均年収は、年収700万円を超える残りのわずか14%の人たちが吊り上げている数値!
実際に年収700万円以下の人だけ切り取ると平均年収は338万円になるのです!
これが国税庁のいう平均年収のトリックです(ドヤぁ
ちなみに介護福祉士の平均年収はもっと高い
厚生労働省の介護従事者処遇状況等調査には介護福祉士を取得した人だけの平均給与が載っています(・ω・)
介護福祉士の平均年収は約395万円。
実務経験を積む必要はありますが、介護福祉士試験は学校を卒業しないでも取得できる資格です。
それを取得すればさらに年収が上がるのであれば、絶対に介護福祉士資格は取得した方が良いですよね!
しかも、都市部であれば介護福祉士の年収は400万円~500万円の人も多く居ます。
一部だけではなくて、多く居ます!
こういった実情を知っている人は決して介護士や介護福祉士の給料が低いだなんて言わないはずです(`・ω・´)
他業種から介護業界に転職して給料アップした人が約30%も居る
すごく驚かれる介護業界の真実にこういう話もあります。
他業種から介護施設に転職した方の約30%の人は、前職より給料が上がっていると言うのです!
これは厚生労働省が行う平成29年度老人保健事業推進費等補助金老人保健健康増進等事業の事業の一環で、株式会社日本総合研究所が行った調査を見てみましょう(・ω・)
介護に従事している方約28,000人にアンケートを取り、
「前職(介護以外の業界)と収入を比べた時にどういった変化があったか」
を尋ねたところ、
なんと介護入居施設に転職した30%、訪問系の事業所に転職した26.3%が
前職よりも給与が上がった
と回答をしました!
全ての介護職=他業種と比較して給料が低いという訳ではないという事ですね(・ω・)
介護士の給与は大きく稼げないが、低くない
しかし、介護士の中に700万円以上稼いでいる人がほぼ居ないという点からも分かる通り、
介護士の給料はドカンと大きく稼げる訳ではないです。これは事実(・ω・)
しかし、安定して稼げて、かつ平均よりも高めであるという事は間違いないでしょう!
どうしても800万円以上の年収を目指したいんだ!
という人には向かないですが、
不景気に強く安定していて、毎年昇給がある仕事に就きたい
という方、家庭を持ちたい方などにはむしろオススメです。
介護士は業務がハードな割に給与が低い?
介護士の仕事は大変なのに、それに対して給料が低い
という事も良く言われます。
これは看護師さんでも同じ問題が発生していますね。
しかし、介護士の平均給料は看護師の給料よりも低いため、特にその声は大きい(・ω・)
個人的にはぼくもそうであると思います。
介護士は非常に大変な業務なのに、その対価がまだまだ見合っていないと感じます。
人不足の業界で頑張る介護士さんのモチベーションに繋がるようなものがもう少しあればいいなという気持ちです(・ω・)
しかし、処遇改善加算制度や、特定処遇改善加算制度、介護士のキャリアアップの明確化によって最近は毎年介護士の給料が上がり続けています!
政府も決して何もしていないわけではないようです。
もう少し時間が経てば給料は今以上に良くなっていくでしょう(・ω・)
どうしても今の給料を上げたいという人は
毎年給料が上がっているとは言え、待っている数年間がもったいない
という人も居るかもしれません(・ω・)
そんな場合に考えるべきことは二つです。
介護福祉士の資格取得をする
先ほどもお話した通り、介護福祉士の資格を取得できれば確実に給料は上がります。
というか、今お持ちの資格の一つ上の資格を取得するだけでも給料はアップします。
違いないです!
なので
- 無資格者の方⇒初任者研修の取得を目指す
- 初任者研修を持っている方⇒実務者研修の取得を目指す
- 実務者研修を持っている方⇒介護福祉士の取得を目指す
といった具合で、キャリアアップを検討してみて下さい(・∀・)ノ
今より給与が良い職場へ転職する
正直、介護業界は働く施設や会社によって給料は大きく変わります。
もしかしたら今の就業先は地域の相場よりも安く働かされてしまっているかもしれません( ゚Д゚ )
- 出産
- 子供の進学
- 急なケガや病気
- 家族の介護
こういった理由ですぐにでも収入を増やしたいという方は、一度周りの施設の給与を調べてみるのも手です(・ω・)
便利なことに求人はネットでも見れますし、無料なので登録してみるというのも方法かと思います!
特により詳細を希望する場合はエージェントに相談したり、ラインで相談したりも可能です(・ω・)
情報収集だけでもしてみて下さい。
まとめ
今回は介護士の給料は本当に低いのかを検証するために平均年収を調べ、他の業界の平均年収と比較してみました!
本日のまとめはこちらです!
- 日本の平均年収440万円は給与が高い人が吊り上げている
- 日本の給与所得者のうち約86%は年収700万円以下
- 年収700万円以下の給与の人の平均年収は約338万円で、介護士の年収よりも低い
こういった数字で裏付けされた事実で今の介護士のマイナスイメージが少しでも正常化すればいいなと思っています。
今後もこういったリアルな情報は発信していきたいです(使命感
本日もお疲れ様でございました。
それではまた次回!