今日は潜在介護士についてピックアップしていきます(・∀・)ノ
皆さん潜在介護士ってご存知ですか?
潜在介護士とは介護士の資格を持っている方、または資格はないが介護の仕事をしていた方の中で現在介護の仕事に就いていない方の事です。
今、急速な高齢化によって介護士不足が深刻な介護業界ですが、潜在介護士の活用は介護士不足解消の鍵になるのではないかと言われています。
なので潜在層の人材がどうすれば介護士として復帰してくれるのかを政府は考えている訳です。
厚生労働省によれば2025年までに約55万人の介護人材の確保が必要であると試算しています。
さて、そもそも潜在介護士は何人いるのでしょうか?
どうもこんにちは。
ペペロンをチーノするマンです(・∀・)ノ
今回は今注目されている潜在介護士の人数と、なぜ潜在介護士は資格を持っているのに介護士を離れているのか?についてお話していきたいと思います(・∀・)ノ
どうして資格の取得までされた方が介護業界を離れてしまったか、謎じゃないですか?

職場環境が悪いからではないか?
とお考えの方も居ると思いますが、アンケートを取ってみると決してそういう話だけではないようですよ(・ω・)
しっかりと介護業界のリアルに踏み込んでみましょう。
潜在介護士の人数は?
実際のところ、潜在介護士の人数はこれ!というデータがありません。なのでもっともらしい数字を計算していきます(・∀・)ノ
まず、介護福祉士の潜在層だけのデータは厚生労働省で発表しているので見てみましょう!
厚生労働省で発表する福祉・介護人材の確保に向けた取組についてという資料に載っていました。
まず、平成28年時点での介護福祉士登録者数は1,494,460人(めっちゃ多い…
その中で介護福祉士として働いている人の数はそのうちの828,720人。約55%ですね。
つまり約45%の人材が潜在介護士になっている計算になります!
さて、では介護職員全体の潜在介護士はどれくらいでしょうか?
平成28年の段階で介護人材は約190万人いるとされています。
190人を55%とすると残り45%の潜在介護士は…155万人!!
潜在介護士の人数は155万人?!
あくまでも最もらしい数字を導き出したに過ぎないので実際の数字とは異なるかもしれませんが、苦労して国家資格まで取得した介護福祉士の潜在層だけでも45%に上るということは実際の数字と比べてもかけ離れていないのではないでしょうか。
というか、これだけの潜在介護士が居るのであれば確かにこの日本の介護業界の人材不足を解決するカギになりそうですよね( ゚Д゚ )155万人て…
潜在介護士が介護士にならない理由

なんで155万人も潜在介護士がいるんだ…

やはり労働環境が良くないから辞めていくのかな?
こういう風に思う人は多いのではないでしょうか(・ω・)
確かに介護士が合わない・大変だったという理由で辞めていく人もいると思います。しかし、実際にはそういった人ばかりという訳ではないのです。
株式会社日本総合研究所が行った介護人材の働き方の実態及び働き方の意向等に関する調査を見てみましょう!
この調査では1,030名の潜在介護士にアンケートを取っているのですが、それが意外な結果になっているんです…!
潜在介護士の中で介護士に復帰したい方の割合
このアンケートに答えて頂いた潜在介護士のうち約43%の方が介護業界で働きたいと回答しているんです。
ということは、この方々は介護士という仕事が嫌で辞めたわけでは無さそうですよね(・ω・)
さらに詳しく調べてみると面白いデータが取れます!
潜在介護士1,030名を介護職としての就業経験がある人・ない人で分けた時に、
なんと介護士として働いたことがある潜在介護士の方が10%以上多く介護士として働きたいと回答しているんです!
具体的には、潜在介護士のうち、介護士として働いた経験がある人の約47%、介護士として働いた経験が無い人の約35%が介護士として働きたいと回答しています(・∀・)ノ
介護士として働きたい | 介護士として働きたくない | |
介護士の経験あり | 47.3% | 52.6% |
介護士の経験なし | 35.6% | 64.4% |
※株式会社日本総合研究所の調査結果を更にまとめて簡略化しています。
さらに年齢別に分けて割合を確認してみた
介護士として働きたい | 介護士として働きたくない | |
~39歳 女性 | 50.1% | 49.9% |
40~59歳 女性 | 39.7% | 60.3% |
60歳~ 女性 | 14.9% | 85.1% |
~39歳 男性 | 54.9% | 45.1% |
40~59歳 男性 | 47.8% | 52.2% |
60歳~ 男性 | 29.2% | 70.8% |
このデータも中々に面白くないですか!
なんと、年齢が若いほどに介護士として働きたい方が多く、特に男女ともに40歳未満の方においては半分以上の方が介護士として働きたいと考えていると回答しているのです!
内容をまとめると、
- 潜在介護士のうち約43%は介護士として働きたいと考えており、介護士が嫌で辞めたわけでは無さそう
- 実際に介護職を経験した潜在介護士の方が、介護士に戻りたいと考えている人が多い
- 年齢が若いほど介護士に戻りたいと考えている人が多い
これは面白いデータですぜぇァ…(変なテンション
なぜ潜在介護士は介護士として働かないのか?
介護士として勤務したいと考えている方は40~50%いる
それなら介護士に戻ったらいいのに(・ω・)
って普通なら思いますよね。
ぼくも思います()
ぼくが思うに、潜在介護士で介護士として勤務したいと考えている方には大きく分けて2パターンあるのではないかと感じました。
①家庭環境が変化してしまった方
まず一つには、恐らく潜在介護士には結婚・出産・育児・家族の介護などで家庭環境が変化してしまった方が多く居らっしゃるんだと思います!
なので、やりがいを感じているが、家の事と仕事を両立できない為なかなか介護士に戻れない。
逆に出産や子育てや介護などが一段落すればいつか介護士にまた戻りたい。
そういう気持ちなんだと思います(・ω・)
ちなみに、最近は時短社員やパートの扶養内勤務を希望する方の採用も積極的に行っている介護施設が沢山あります!
- 時短なら働ける
- パートなら働ける
- 土日休みなら働ける
- 夜勤が無ければ働ける
- 託児施設があれば働ける
などなど。
こういった状況の潜在介護士さんがいらっしゃれば、まずは周辺の介護施設に働き方の相談をしてみてください(・∀・)ノ
もし時間がどうしてもない方は転職エージェントに登録し、自分の働ける条件を伝えてみましょう!彼らは勝手に条件に合う事業所を探してきてくれます!もちろん無料です。
②給料が低く介護士以外の仕事をしている方
もう一つは、介護士の仕事自体はやりがいを感じるが、給与が低いから家庭の為に他の仕事を選んでいるという人。こういった方も多く居らっしゃるでしょう(・ω・)
確かに介護士の給与は高い方では無いです。
なのでどうしても給与が優先で考えないといけない状況の方は中々介護業界に復帰できないですよね…泣
しかし、厚生労働省の発表している介護従事者処遇状況等調査結果によれば、平成25年には平均の年収が332万円だった介護士の給与も、平成30年には361万円。
この5年間で30万円近く平均給与が上がっており、さらに特定処遇改善加算制度も施行され、介護士の平均給与は今も上がり続けています!
当時給与が下がるという理由で介護士以外の仕事に就いた方、もう一度求人を見直してみるのはどうでしょうか?
特に介護福祉士資格をお持ちの方であれば年収400万円超えも全然可能です!
介護福祉士を持っていない方も是非一度求人を見てみましょう(`・ω・´)
ここ数年の介護士の年収の上がり幅は本当に凄いです!
潜在介護士には再就職準備金貸付事業も活用して欲しい
さてさて、ここで潜在介護士の皆様に良いお知らせです(・∀・)ノ
なんと介護士に再就職を検討している潜在介護士の中で、資格と経験をお持ちの方。
そういった方はなんと、再就職に関わる費用を最大で40万円まで貸し付けて貰える制度があります!(拍手
しかも!その貸付金は一定期間介護士として働いた方は返済が免除されます!
つまり、実質給付金のような形で受け取る事ができる。それが再就職準備金貸付事業です!
介護の業界に戻るにしても、色々と揃えるものなどありお金が入用ですよね(・ω・)
- 子供の預け先を探す際の活動費(交通費など)
- 介護の研修への参加費
- 介護に関わる参考図書の購入費
- 転居を伴う就業の場合の移転費用(敷金や礼金など)
- 通勤用の自転車やバイク等の購入費用
- 介護業務に必要な衣類、被服費
こういった費用を再就職準備金貸付事業は負担してくれます。
各都道府県にお問い合わせ先が必ず一か所あるので、制度の利用を検討される方はぜひこちらのお話も参考にしてください!
まとめ
今回は潜在介護士の人数と、なぜ潜在介護士は資格を持っているのに介護士を離れているのか?についてお話しさせて頂きました!
介護業界への転職を検討している潜在介護士さん。まずは介護士の求人を探してみましょう(`・ω・´)探すだけでも
介護士の給料は近年、毎年良くなっています。

意外と給料が高い!
といって、転職を成功させる人が沢山います!
もし介護士という仕事に興味があり、今の仕事をいつまで続けるか悩んでいる方。今が介護士に復帰するタイミングかもしれません( `ω´ )
どうしても時間がない人は転職エージェントなどにも登録してみましょう!完全無料であなたに合った求人を探してきてくれるのでオススメですよ!
本日もお疲れ様でございました。
それではまた次回!