皆さんサービス提供責任者とかサ責なんて言葉を聞いた事ありますか?
このお話に目がとまった方は聞いたことがある方の方が多いと思います。
ただ、サービス提供責任者ってなに?という人も多いはずです(・ω・)
そもそもサービス提供責任者って資格なんでしょうか。
どうすればなれるものなのでしょうか。給料は?就業時間は?働く場所は?
どうもこんにちは。ペペロンです(・∀・)ノ
さて今回は、サービス提供責任者についてと、実務者研修との意外な関係性についてお話していきたいと思います!
更に、どういった人にサービス提供責任者のお仕事がおススメなのかも説明できればと思っています(・v・)いっくよ~
サービス提供責任者(サ責)とは?
サービス提供責任者の配置基準
まずサービス提供責任者とは指定(介護予防)訪問介護事業所に対して配置が義務付けられている職位の名前で、利用者の数が40人、またはその端数を増すごとに1人以上の者を配置することが義務付けられています。
簡単に言えば40人利用者が居れば、サ責は最低一人。80人利用者が居れば2人。120人の利用者で3人…という配置基準が定められているという事です!
さらに、平成27年の基準改正により、
- 常勤のサービス提供責任者を3名以上配置している
- サービス提供責任者の業務に主として従事する者を1人以上配置している
- サービス提供責任者が行う業務が効率的に行われている場合
この三つの要件を満たせば指定(介護予防)訪問介護事業所ごとに利用者の数が50人又はその端数を増すごとに1人以上の者を配置すればいい事になりました!
これも簡単に言えば、①~③の条件を満たせば利用者50人に対してサ責1人の割合でOK!という意味です。
サービス提供責任者とは資格ではない
サービス提供責任者とは配置しないといけない職位・職種であって、サービス提供責任者という資格が存在するわけではありません。
よってサービス提供責任者という試験に合格したりする必要は無いのですが、誰しもがサービス提供責任者になれるわけでもありません。
サービス提供責任者になるためには要件が存在しています!
サービス提供責任者になるためには?
ではどういう場合にサービス提供責任者になれるかですが、これには4通りの方法があります。
- 介護福祉士の資格を持つ人
- 実務者研修を修了した人
- 介護職員基礎研修を修了した人
- ヘルパー1級の資格を持つ人
このうち介護職員基礎研修とヘルパー1級については既に廃止となった資格なので、新たにサービス提供責任者となるためには介護福祉士か実務者研修を修了するしかありません。
ちなみに、2019年度までは経過措置として
3年以上の介護実務経験を持つ初任者研修修了者、またはヘルパー2級を持つ人もサービス提供責任者になることが出来ました。
しかし、あくまでも経過措置としての運用だったため、最長でも2019年度までのお話です。
それ以降は初任者研修やヘルパー2級をお持ちで今までサービス提供責任者として配置されていた方が今後もサービス提供責任者を行う場合は、実務者研修を修了しなくてはならなくなりました。
今後は実務者研修まで修了すればサービス提供責任者の仕事に就くこと可能!という事です(・ω・)
ちなみに、サービス提供責任者は常勤の1/2以上の労働時間働けばパートや非常勤だったとしても就くことのできる職位です。
サービス提供責任者が働く場所
サービス提供責任者とは訪問介護事業所に必要な職種なので、就業先も訪問介護事業所のみです!
ただ、サービス付き高齢者向け住宅という形態の施設があるんですが、一見有料老人ホームでありながら介護職員はおらず、その代わりに訪問介護事業所が併設している。
というようなちょっとややこしい高齢者施設があります( ゚Д゚ )
難しいことは割愛しますが、サービス付き高齢者向け住宅(厳密には併設の訪問介護事業所)にもサービス提供責任者は居る、という風に考えてください。
なのでサービス提供責任者をやりたい場合は訪問介護かサービス付き高齢者向け住宅を探せば求人が見つかりやすいですよ!
サービス提供責任者のお仕事・主な業務内容
ではサービス提供責任者の業務内容はどういったものが含まれるのでしょうか。
ここでは細かく記載してしまうと非常に多くなってしまうので、簡潔に分かりやすく5つの項目にまとめました。
①訪問介護計画の作成
介護支援専門員(ケアマネージャー)が作成したケアプランを基に具体的に提供する介護サービスの詳細、その計画を作成します。もちろん、居宅介護支援事業所との連絡・連携は必須です。
②ヘルパーのスケジュールやシフトの管理
訪問介護ステーション内のヘルパーさんの訪問スケジュールやシフトの管理を行います。この際、それぞれのヘルパーさんが住んでいる場所などの地理的なことも含め管理を行うので中々に複雑です。
③ヘルパーの育成や指導
訪問介護ステーション内のヘルパーさんの育成や、日々の業務の指導などを行います。時にはトラブルやクレームなども入りますし、その対応についても業務内容の内に入ってきます。
④介護報酬の請求業務などの事務作業
介護報酬の請求以外にも利用者と交わす契約書や同意書など、事務作業も多いです。特に締めの関係で月末月初の業務が増える事が良くあります。
⑤ヘルパーとしての業務
非常に良く間違われる方が居るのですが、サービス提供責任者はヘルパー業務を行います。
サービス提供責任者=ヘルパーからのキャリアアップなので、現場から離れることが可能!というイメージは間違いです。
むしろヘルパー業務を行いながら他の業務を行わないといけないという、非常に重要な職種になるのです。
サービス提供責任者の給料
平成30年度 介護労働実態調査結果によれば、サービス提供責任者の平均月給は223,276円、時給は1,122円となっております。
更に平成30年賃金構造基本統計調査によれば、ヘルパーの平均賞与は440,300円。※サ責のみの賞与は載っていませんでしたごめんなさい!
ただこれはあくまでも全国の訪問介護事業所の平均値を出しているので、あまり参考にならないと思います。
ぼくの感覚値でいうと、例えば都心部での平均月給は25万円前後くらいだと思います。
年収で言えば340万~370万円くらいが多い印象ですね。
サ責は介護士のお仕事の中でも、比較的給与が高く人気の職種です!
サービス提供責任者のキャリアアップ
サービス提供責任者の次、というものは明確には定まっていません。
ただ、訪問介護事業所は比較的介護業界のなかで立ち上げがしやすい施設形態になります。
新設の介護事業所の管理者、というポジションのキャリアアップはしやすいですね(・ω・)
あとは独立にチャレンジしてみるのも訪問介護の需要が高まる今ならアリかもしれません!
訪問介護事業所は施設や入居者は必要なく、介護業界の中でも比較的スタートしやすいビジネスモデルだからです(・∀・)ノ
サービス提供責任者の特徴
今までの内容からサービス提供責任者というものがどういったものかイメージが付きましたでしょうか?
ただ、折角なのでこういったデータや教科書に載っているような内容だけでは分かりにくいお話もさせてください!
そういったサービス提供責任者のより深い部分を知ることでサービス提供責任者というお仕事の素晴らしさ・大変さを理解して頂きたいです。
夜勤がないことが多い
サービス提供責任者は夜勤がないことが多いです!
なので日勤帯のみで働きたい主婦の方や、育児にも注力したい子育て世代の方、お身内の介護をしないといけない方、学校に通いながら働いている方などに人気です。
場所によってはインセンティブ(歩合給)が付く
訪問介護は訪問件数が多ければ多いほど、介護報酬が多くなり利益に繋がります。
なので、一生懸命頑張った方、多く訪問してくれた方に対して給料を+αしてくれる事業所があります!
歩合給が無くても賞与で還元するよ!という事業所も多く、手に職を付けながらも頑張った分だけお金を稼げるという環境がまた人気の理由の一つです。
営業のように頑張った分の給料をこんなに分かりやすく上げてくれるなんて、介護業界の中では珍しいですよね(`・ω・´)
生活相談員などもそういった給与の評価制度を取っている場所があります!
残業が多い
訪問介護は直行直帰が結構多いです。
直行直帰とは、自宅から利用者の家に直接訪問し、利用者の家からそのまま帰宅をする、ということです。
人によっては「事務所に寄らないで良いので楽」という事もあるのですが、
訪問先が遠い場合などは家を早めに出ないと行けなかったり、定時に上がれなかったり、渋滞に巻き込まれて通勤に予想外の時間を取られてしまったりという事があります。
しかもサービス提供責任者は、ヘルパーのそういった事情も考慮しながらシフトを組んだり時に自分で訪問先を変わってあげたりしなくてはなりません。
そもそも残業が発生しやすい環境なんですね!
利用者宅に移動する必要の無い、入居系の施設より残業が多めなのです。
仕事の向き不向きがある
サービス提供責任者や訪問介護は基本的に一人で利用者宅へ行き、そこにある環境を利用しながらサービスを提供します。
なので自分のペースで仕事が出来ますし、サービス提供責任者になればある程度自分で介護サービスも組み立ててあげることが出来るので非常にやりがいがあります!
1対1でコミュニケーションが取れるので、密に信頼関係も築けますし、そういった部分はサービス提供責任者が人気の仕事である理由の一つです。
というか、訪問介護やサービス提供責任者を目指す人の大部分がそこに魅力を感じています(‘ω’)個人的にもおススメです。
ただ、そもそも利用者のお宅に上がる事に抵抗がある方は向いていません!
利用者のお宅もやはり生活の場なので、全てが綺麗であるという保証もありません。かたづけが苦手な人や、中には足の踏み場もない…という事もあります。
もちろん嫌な顔なんて絶対してはダメですし、それでも利用者を尊重できる方だけ、続けていくことが出来るでしょう。
あと、利用者の家族とも距離が近いです。
利用者のお世話だけではなく、そういった身内の方とのコミュニケーションも嫌じゃないよ、という人じゃないと務まらないお仕事ですね。
サービス提供責任者の将来
今後、訪問介護の需要は高まる一方です。
もちろん、サービス提供責任者の需要も高まる一方なので今からサービス提供責任者の仕事を勉強しておくことは将来的にも良い選択になるでしょう(・v・)
さらに、令和元年10月の特定処遇加算制度でも訪問介護事業所に勤務する介護職員の給料が一番優遇され、給与が上がるような内容になっています。
国が力を入れていきたい分野であることは明白ですね(・ω・)
ただ、そういった給与や手に職という話だけではなく、1対1で利用者と関わることができて、自分がその利用者にしてあげたい介護を一緒に作りながら提供してあげられるやりがい。
これが何にも代えがたいものだと思います。非常にやりがいがあるとほとんどのサ責の方はおっしゃいます。
なので大変なお仕事ですがサービス提供責任者や訪問ヘルパーさんのモチベーションは非常に高いです!!
お話を聞いてくださった方の中で、サービス提供責任者を目指したい!
と思っていただけた方。
もしよければこちらのお話を聞いてみてください。実務者研修の取得方法についてお話させていただいております!
実務者研修の取得についてのお話を詳しくさせて頂いています!
このお話が皆さんの気持ちの後押しが出来たなら幸いです(・∀・)ノ
それではまた!