介護は給料が低い…なんとなく知ってはいながら介護士になったものの、実際の給与明細を見て愕然。
「あんなにハードな業務なのに給料がこれだけ…?」
介護士の給与に関しては非常に安定していますし、賞与も出るので決して「悪い」というレベルではありません。
しかし、実際に現場に入れば夜勤、人材不足からくる業務過多や残業、早番と遅番もありますしとにかく見合ってない!という声が非常に多いです( `ω´ )
極端な話、給料を上げたいのであれば転職が一番早いのですが、時間も体力も使いますし、そんなにすぐ出来るものでもないですよね。
どうもこんにちは。ペペロンです(・∀・)ノ
今回はそんな給料を上げたい!・今の給与に満足できない・もう少し貰ってもバチは当たらないのに~と思うという方向けに。
どうすれば給料を上げることが出来るのかをお話していけたらと思います(・∀・)ノ
定期昇給による給与アップを考える
介護業界の良い所は何といっても安定面!
介護職員の給料はほぼ毎年一回定期昇給があります。
介護士としての経験年数や勤続年数が長いほど給料が高くなる傾向がつよい介護業界なので、こういった定期昇給文化があるんです。
他の職種では定期昇給というのは中々ない制度ですよね(・ω・)
どちらかと言えば公務員などの職種や、超大手企業に多いのが定期昇給です。
介護職員は国家資格や特別な学歴が無くてもそういった安定の福利厚生を受けられるところが魅力の一つです。
ちなみに、パートでも昇給する施設などがあります!
もし定期昇給がないことでお悩みでしたらそういった制度がしっかりされている所を探してみるのも悪くないかもしれません。
同じ仕事をするのであれば絶対に昇給したほうがいいですもんね(・ω・)
定期昇給による給与アップの幅は?
正社員で言うとだいたい500円~5,000円ほどが多い印象です。
場所にもよりますが、平均で言えば3,000円くらいでは無いでしょうか(゚-゚)個人的な主観ですが
ただ、この昇給は頭打ちになる年齢や金額が設定されている場合があります!
「55歳以上は定期昇給無し」「20年分以上の定期昇給は無し」などなど。
この定期昇給だけで永遠に給料が上がり続けるという事はほとんどないようです。
あと、このデメリットを言うと、定期昇給には即効性が無いという事。
例えば急にお金が必要になってしまった時や、来年の子供の進学に備えるために、という場合にこの定期昇給を待つことは得策ではありません。
定期昇給はコツコツ毎年積みあがっていく安定性がウリですが、その分昇給幅も小さく頻度も年に1回のため、大きい結果を得るまでにどうしても時間がかかってしまいます。
もしそんなに待っていられる時間はない!という方はこの次以降お話する昇給の方法を参考にしてみましょう!
資格取得による給与アップを考える
介護業界にはいくつか資格があります。
その資格を取得すると給料が上がるという事業所は非常に多いです!
なので生活水準を上げていくために資格取得を考える事は非常にいい選択なのです(・v・)
昇給する資格の代表格は「初任者研修」「実務者研修」「介護福祉士」でしょう(・ω・)
これ以外にも「喀痰吸引」「認定介護福祉士」などなど、他にも無数に資格が存在はしているのですが、昇給という面で考えると先ほどの4つの資格に比べるとメジャーではない資格なので、給料が上がらないケースが多いです。
あと、ケアマネージャーは介護士と比べて夜勤業務が無くなる分むしろ給料が下がってしまう、というケースも多くありますね( ゚Д゚ )
もし昇給を考えていくのであればまず「初任者研修」「実務者研修」「介護福祉士」という3つの資格を意識して取得を考えていきましょう!
それぞれの資格の取得方法に関しての詳細はこちら。
資格取得による給与アップの幅は?
ここで、厚生労働省が公開している平成30年度介護従事者処遇状況調査結果の概要から、資格ごとにどれくらい収入に差が付くのかを調べてみましょう!
- 無資格 平均給与:261,600円
- 初任者研修 平均給与: 285,610円
- 実務者研修 平均給与: 288,060円
- 介護福祉士 平均給与: 313,920円
資格を取るごとに平均の給料が上がって行くことが確認できます(・∀・)ノ
このデータは勤続年数などが同じ条件では並んでいない上に、ここで言う平均給与とは賞与などの一時金を含み、ひと月の平均に均した金額になりますので、差額がそのまま上がる!というようなデータにはなっていません。
なのであくまでも参考程度にしてください(゚-゚)
とはいえ、資格を取ることで給料が上がっていくことは間違いないと言えるでしょう。
資格を取ることは定期昇給よりも即効性がありますし、幅も大きいです。
給料アップを考えたい方はこの方法が一番おススメです!
昇進による給与アップを考える
これは介護以外の業界でも共通して言えますが、昇進することで給料アップを狙う方法は鉄板だと思います!
「一般スタッフ」→「サブリーダー」→「リーダー」→「主任」→「師長」→「施設長」
事業所にも依りますが、介護業界の昇進は上記のような形が多いです。
役職は自薦ではなかなか就けるものではないので、自分でコントロールすることは中々難しいです。
しかし、もし事務長や施設長からの打診があった際は給料の上がり幅や条件を確認しつつ、検討してもいいのではないでしょうか(・ω・)
昇進による給与アップの幅は?
この昇給幅はピンからキリまであります。
正直、役職者の給与はその人のスキルや貢献度も含んだうえで決定するのでふたを開けてみないと分からない事が多いです(‘ω’)
役職者になる際に気をつけて欲しい点が一点。
だいぶ簡単にまとめてしまいますが、日本の法律では管理職に就くものに残業代を支払わないで良いという法律が存在しています!!
なので悪い事業所はそれを逆手にとって数千円の管理者手当だけを支払って何十時間もサービス残業をさせる!みたいな話も実際に起こっているんです。
そんな法律のグレーな部分に良いように利用されてはいけません( `ω´ )
もちろん昇進は良いお話ですが、自身にとってしっかりと良い条件での昇進が出来るのかどうかは絶対に確認してください。
ちなみに施設長のレベルまで昇進できると、場所にも依りますが500万~800万円くらいの年収がもらえるケースがあります!!
800万円ってかなり夢がある給与ではないでしょうか(・v・)わくわく
夜勤を多めに入ることで給与アップを考える
介護士さんの仕事内容の中で切っても切り離せないものが夜勤です。
利用者さんの生活のサポートをさせて頂く以上、24時間どのタイミングでもケアが必要になるからです。
夜勤は基本的に深夜手当というものが発生します。
なので例えば正社員としての勤務であっても別途手当が発生するんです。
それが夜勤手当。
もちろん夜勤をやりたい人はそんなに多くないので、事業所は深夜手当よりも高い金額を夜勤手当として支払ったりします。夜勤時の人員を確保するために(・ω・)
夜勤手当の金額は、エリアにも依りますし介護度にもよるのですが、
- ショート夜勤:3,000円~5,000円/一回
- ロング夜勤 :5,000円~10,000円/一回
くらいの金額が給与に上乗せになります(゚-゚)
例えば通常4回の夜勤を8回にした場合は単純に夜勤手当は倍になります!
一回5,000円の夜勤手当なら40,000万円の手当てが上乗せになりますね!
もし今の事業所で夜勤をやる人が不足している場合は、多く入れるように交渉してみてもいいかもしれません。
即効性もあります!翌月の給与で還元してもらえるでしょう(・v・)
夜勤回数の不平等には気を付ける
例えば夜勤手当が一回10,000円だったら、1,2回くらい多めに入っても良いかな?という気持ちになりませんか?
そうなんです。事業所によっては夜勤が大人気!というケースもあるんです( ゚Д゚ )
そういう場合は一人だけ夜勤を多くすることは難しいですよね。
なので夜勤回数を増やして給与アップするのは難しいかもしれません。
もしどうしても夜勤を多めに入りたい場合は、転職の際に事前にそのことを確認し、夜勤を多めに入る事に理解があるかなどは確認しておいた方がいいと思います(`・ω・´)
掛け持ちバイトをすることで給与アップを考える
もし今の事業所の社内規定で掛け持ちバイトが禁止されていなければ、そういった方法で給与アップを考えてみる人は結構多いですよ!
掛け持ちバイトで人気なのはやはり「夜勤専門のバイト」「登録制の訪問ヘルパー」あたりですね。
この二つは時間の調整も比較的しやすいため、結構やっている人が多いです!
厚生労働省も「働き方改革」の一環で副業や兼業を推進していることもあるので、今後はそういった事もしやすい環境になっていくのではないでしょうか(・ω・)
ただ、現時点で禁止されている場合はあまりおススメできません!
バレたら面倒ですからね!笑
掛け持ちバイトは休みを削ってお金を稼ぐ方法
掛け持ちバイトの最大のデメリットは自分の休みや業務終了後の時間を削って働くことによる、自由時間の減少です(゚-゚)
定期昇給や資格取得であれば、同じ時間を働いて得られる報酬が増える方法なので休みは減りません。残業も基本的には増えません。
この辺りが掛け持ちバイトの最大の欠点ですね。
もし掛け持ちバイトを考える場合は、休みが少なくなることで睡眠がとれなくなったり、本業の方に集中できなくなることは本末転倒なので、しっかりと労働と休息のバランスを見定めてから実行するかどうか決めましょう!
仕事を辞めると伝えることで給料がアップする??
この方法はできれば皆さんには使用してほしくない方法です…
事業所の中には「仕事を辞めます」と言ったら手のひらを返したように「給料を上げるから残って欲しい!」という事業所があります。
これ、個人的には非常に良くないと考えております( `ω´ )
だって辞めたいと言った途端給料を上げる話をしてきたってことは、その人がそういった話をしなかったら今後も安い金額で雇い続けてたという事ですよ!それって本当に不誠実ですよね!!
さらに、他の従業員は給料が上がらないわけじゃないですか( `ω´ )同じ仕事をしているのに。
そうやって退職を引き留めたいがためにこっそり内緒で給料を上げて口止めする。
言った人だけ給料が上がって言えない人は同じ仕事なのに低い給与で働かされる。
こんな事業所本当に良くないですよね( `ω´ )ぼくなら絶対働きたくないです!
全部の事業所ではないですが辞める話をしたら急に給料を上げてくれる事業所が存在するのは事実です。
もちろん、辞める話をつたえたらもう撤回は出来ないので「もし給料上げてくれないなら本当にこの事業所は辞めよう、未練はないや」という状態の時だけ、このカードを切ってください。
本当の最終手段です!
そして、もしそんな事業所であることが判明したらたとえば給料がアップしたとしても、そのまま残る事はぼくはおススメできません!笑
転職をすることで給与アップを考える
今までご紹介した7つの方法のどれも自分には合わない、と感じた方はやはり転職することをお勧めします(゚-゚)
転職は決して悪い選択ではないです。
むしろ最近の傾向としてはキャリアアップの為に転職する人はむしろ多いです。
終身雇用も見込めない現代は転職が普通の時代です。
「仕事をしながらの転職活動は時間が無い」「どの事業所が自分に合っているか分からないので比較してみたい」「転職をするべきかどうか分からないので相談だけしたい」
そういった方もまず転職アドバイザーに相談してみることをお勧めします(・ω・)
個人では調べられない情報やデータから、あなたにとってのベストを一緒に探してくれますよ!
転職による給与アップの幅は?
まず、よっぽどの事が無い限りどかーん!と給料がアップすることは無いと思います!
ただそれでも年収にして5万円~30万円くらいの給与アップが出来ることは多いです。
給与の改善が出来る可能性は十分にあります(・v・)
個人で転職活動をしたり、ハローワークで転職活動をしたりすると「こんな給与になるなんて聞いていなかった」というトラブルが結構多いです。
なのでやはり転職の際は転職会社に依頼するほうが賢い選択だとは思います。
ちなみに、事業所によっては給与交渉に応じてくれる場所もあります!
個人だとなかなか言い出しにくい給与交渉も、転職会社であれば代わりに行ってくれるので安心です!
まとめ
ここまでお疲れ様でございました。
本日は介護士の給料アップ方法7選についてお話させて頂きました(・ω・)
各方法について即効性があるのか?昇給の幅は大きいか小さいか?という視点でお話させて頂いたので最後はそれをまとめた表をおいておきます(‘ω’)
「」
今回の方法の中で個人的におススメなのは資格取得による給与アップと転職による給与アップですね(・∀・)ノ
同じ労働時間内で給料が上がる、という費用対効果で見たときに一番効率がいいです。
夜勤が嫌いでは無い方は夜勤による給与アップも良いかもしれません(・v・)
ちなみに、令和元年の10月に始まった特定加算による処遇改善についてこちらでお話しています。
今後給与がアップする制度の内容についてなのでぜひ併せて参考にしてください!
もし今給与の事で納得がいって無かったり、改善したいと考えている場合はぜひこのお話をきっかけにして、給与アップについて真剣に検討してみてください!
これを読んでくださった方のお役に立てれば幸いです。
それではまた次回(・∀・)ノ