介護業界は外からの採用がしにくい時代なので、内部異動(配置転換)でどうにか人材不足をやりくりするという話をたびたび耳にします。
異動は根本的解決にはなりませんが、緊急時には中途採用を待っていても確実に来る保証が無いので、介護系の事業所も致し方なくまず異動をして対応をするのでしょうね(・ω・)
しかし、このような理由から異動したくないという介護士さんのお話をよく聞きます。
- 通勤距離が伸びてしまう
- 業務内容が変わってしまう
- 人間関係が1からになってしまう
- 今まで見ていた利用者との関係も無くなってしまう
どうもこんにちは。ペペロンをチーノするマンです(・∀・)ノ
希望しない異動を言いわたされた!
異動をことわりたいが、どうすればいいか分からない!
今回はこういったお悩みを持つ方の為に、異動はそもそも断れるのか?についてと異動を命ぜられたときの対応を分かりやすくお話ししたいと思います!
異動を断れるかどうかは就業規則による
結論を先に申し上げると、就業規則に「会社は転勤を命じることがある」という旨の規定が書かれている場合は異動を拒否できません。
逆にその旨の規定が無ければ異動は拒否可能。
なのでまず異動を断りたい際は就業規則を見直してください!
ただ、ほとんどの場合は就業規則上にその旨が記載されています。なので実際には異動を断れないという状況がほとんどです。
にもかかわらず異動を拒否しようとすると業務命令違反とみなされ、懲戒処分。最悪のケースは解雇処分になってしまいます。
異動が理由の退職は「自己都合」扱い
異動に応じないという理由で解雇処分になる場合、退職は法人都合ではなく自己都合になるでしょう。
異動はあくまでも法律で認められている業務命令。業務命令に違反した場合の解雇処分は正当です。
この状況で退職に至る場合は業務に従えないという「自己都合によるもの」として処理されることがほとんどです(・ω・)
異動を断れるケースもある
先ほどの
就業規則上に会社は転勤を命じることがあるという旨の規定が記載されていない場合
以外にも異動を断れるケースがあります!いくつかご紹介させてください!
雇用時の契約書で職種や勤務エリアが限定されている場合
就業規則とは別に雇用契約書を結びますが、その範囲を超えて異動を命じることは雇用契約に違反するので断る事が可能です。
たとえば
- エリア限定採用なのにそのエリア外への異動
- 介護士としての採用だが調理職等の他の職種への変更を伴う異動
この場合は本人の同意無い場合は異動させることはできません!
従業員の賃金や待遇が下がってしまう場合
異動は原則、従業員の賃金を維持したまま行わないといけません。これは仮に職種が変わったとしても原則NG。
なので給与が下がる事を含む異動に関しては原則断ることが出来ます!
まあでも本来事業所の都合で異動するわけですからむしろ給料を上げて欲しいくらいですよね( ゚Д゚ )
ただ、実際介護業界での異動は給与などが上がる事はないでしょう。
逆に言えば事業所側も給与を上げる必要が無いので、この部分も注意です!
不当な動機や目的による異動の場合
職務上の必要性が無い異動命令は、会社の権利濫用とみなされ拒否することができます!
なので異動に応じたくない場合は事業所側にまずその理由を確認してみましょう。
理由を確認しそれが退職に追い込みたいだけの異動や、報復人事や嫌がらせなどの悪意がある場合はもちろん異動は拒否することが出来ます。
とはいえこんな事をしてくる法人があれば皆さんも働く気持ちもなくなると思いますが…(・ω・)
法律的には不利。しかし異動はしたくないという場合の対応
入社前に異動の可能性は聞いてた。
法的に異動が認められることも分かった。
しかしやはり異動には応じたくない…
という人も沢山いるはずです(・ω・)ここからはその場合にどういう対応をすればいいのかをお話ししますね!
まず事業所に相談をしてみる
異動になってしまうと困る状況、最悪の場合仕事を続けていけなくなってしまうんです…
という事を、誠意をもって伝えてみましょう。
事業所も介護士が一人いなくなると採用する事が大変だという事は重々理解しているはずです。
なので、協力はしたいが今このような状況で異動に応じられないという事を話して、異動しないでもいい方向に出来ないか相談してみるのは一つの方法です!
聞いている話だと介護業界ではこの相談によって両者の折合いが付くケースは多いです。
場合によっては、パート雇用に切り替えてもらうなどの対応で異動せずに済むケースもあります!
しかし、既に決定してしまった異動は取り消すことが出来ないという場合もあります。
事業所も仮に一人でも異動命令を取り消してしまったりすると、次の人もまたその次の人も異動させることが出来ず、結果的に現場が回らない。といった具合に統率が取れなくなってしまう可能性もあります!
なので「異動になると辞めないといけない」という相談をされても事業所は泣く泣く異動命令を出さないといけない、というケースも存在しています(・ω・)
どうしても異動できない場合は辞めて転職することも検討
やはり異動が法人側から出すことができる業務命令である以上、従わないといけません。
とはいえ異動先では仕事を続けていけない…
こうなったら致し方ないですが改めて転職活動をすることを考えてみても良いかもしれません。
実際に異動の話が決まってしまったために転職をする介護士さんは多くいらっしゃいます(・ω・)
納得できる環境を見つけてモヤモヤした気持ちもなく働ける方が長く働けるかもしれませんしね。
異動できない!ではなくて、異動したくない!という人は
もし「物理的に異動は出来ない!」という理由ではなく「異動に納得が出来ない!したくない!」という状態であれば、先入観を無くしてみて一度異動してみるのも良い判断だと思います(・∀・)ノ
異動してみてかえって人間関係が良くなったりするケースもやはりありますからね!
しかし逆に「異動してみたらやはり合わない…」「やはり家庭と両立できない」という方も絶対にいるはずです。
そういった場合はもう戻れる見込みはありません。きっぱりと次を考えましょう(・ω・)
転職をすることは決して悪い事ではないです。
次回就業の際には必ず、異動の可能性があるのか?は確認した上で入社したいですね(・ω・)
本日もお疲れ様でございました。
それではまた次回!