介護業界と聞くと、
【 きつい ・ 汚い ・ 危険 】
という、いわゆる介護の3Kを思い浮かべる方が多いようです(・ω・)
※ちなみに僕は3Kを「きつい・汚い・看護師と仲が悪い」だと思ってましたてへぺろ
こういったマイナスイメージが原因で、
介護士がすぐに辞めてしまうので、
介護業界は人材不足
と思っている人がまあ~多いこと多いこと(・ω・)
その先入観、間違っていますよ!
介護士が不足している大きな原因は実は労働環境ではありません!
どうもこんにちは。
元介護士の転職エージェント
ペペロンをチーノするマンです(・∀・)ノ
今回は介護士が不足している本当の理由は?というお話をしていきたいと思います(・∀・)ノ
実はこの問題、日本の社会問題が密接に関係していまして。
なので今日お話を聞き終わる頃には、介護業界の現状と共に社会問題についても少しだけ詳しくなっているはずです。
介護士の人材不足の主な原因
結論から言いますと、介護士が不足している最大の理由は日本の高齢化です(・ω・)
高齢化率で世界1位の日本
高齢化にはその高齢化率によって3つの段階に分けられるのはご存じでしょうか?
- 高齢化社会:人口に占める高齢者割合が7%を超えた状態
- 高齢社会 :人口に占める高齢者割合が14%を超えた状態
- 超高齢社会:人口に占める高齢者割合が21%を超えた状態
世界の各国は国の高齢化率によって、この3つのステージに分類されるのですが、
では日本の高齢者率は?
データブック国際労働比較2019によれば日本の高齢者率(65歳以上の人口)はなんと28.4%!!
つまり日本は超高齢社会を超えた、超々高齢社会と呼ばれてもいいレベルの状態なんです!!
しかもこれは世界の他の国と比較しても断トツで多く、
2位のイタリアは23.3%。3位のドイツは21.7%。
日本は特に高齢化が進んでいることが分かります(・ω・)
世界の高齢者比率ランキング
1位 | 日本 | 28.4% |
2位 | イタリア | 23.3% |
3位 | ドイツ | 21.7% |
4位 | フランス | 20.8% |
5位 | スウェーデン | 20.3% |
※国連による推計。2020年以降は出生率・死亡率とも中位で推移した場合の予測値。
※データブック国際労働比較2019より引用
日本は高齢化のスピードも非常に速い
日本の高齢化は他国と比較しても非常に速いペースで進んでおり、
それは主要国の高齢化社会から高齢社会に移行するまでの年数を比較するよく分かります(・ω・)
※内閣府:令和2年版高齢社会白書より引用
2位のイタリアのデータはありませんが、3位のドイツと比較しても16年も早く高齢社会へ移行しています( ゚Д゚ )
日本は高齢化率も高く、さらに、急速な高齢化を迎えているのです!
さらに、日本は少子化問題を抱えている
日本が少子化という事は労働人口が減少しているという事です(・ω・)
内閣府によれば2019年の日本の合計特殊出生率は1.36となっています。
合計特殊出生率とは一人の女性が生涯に産む子供の数。
男性は子供を産むことが出来ませんから、2以下になっていれば少子化に向かっているということになります。
【結論】介護士の人材不足は少子高齢化が主な原因
まとめると、
日本は高齢者の数が非常に多いため、多くの介護士が必要で、
日本は急速に高齢化したため、介護士の準備が十分にできておらず、
しかし日本は少子化のため、介護士を増やしたくても増やせない。
これが介護士が不足している本当の理由なんです。
決して介護士の労働環境が悪いから介護士が減っているという訳では無いんです!
なぜ介護士不足の原因が労働環境ではない、と言えるのか?
介護士の人材不足は、
少子高齢化も、労働環境も、両方原因なんじゃないの?
こう考える人もいるかもしれません(・ω・)
しかし、
- 介護士の人数は徐々に増えている
- 介護士の離職率はそれほど高くない
この二つのデータから、
介護士不足の主な原因が労働環境ではないという事が言えます(・∀・)ノ
実際の介護士数は増えている
介護士数は実際、毎年しっかり増えています!
厚生労働省が発表している令和元年の福祉・介護人材確保対策についてという資料に介護職員数の推移という資料がありました(・ω・)
※画像は引用です。
見ていただいて分かるように、順調に介護士は増えています(・∀・)ノ右肩上がり
労働人口は減っているにも関わらず、介護人材は毎年ちゃんと増えているんです。
しかし、介護士の必要数に追いついていないというのが今の介護業界なのです。
介護士の離職率は日本全体の平均より低い
介護士は離職率が高い
という人が居ますがこれも正しくはありません(・ω・)
確かに一昔前は離職率も高かったのですが、
最近の介護士の離職率は日本の平均離職率よりも低い水準にまで改善されています!
つまり、人がすぐに辞めるから人材不足というのも主な原因とは考えにくいのです(・ω・)
離職率に関してはこちらで詳しいお話をしていますので、興味がある方は参考にしてください。
介護人材の不足に対応するために政府や介護業界が行っていること
そこで政府や介護施設では、介護人材を確保するための施策を様々試しているんですね(・ω・)
どのようなものがあるのか、代表的な施策をご紹介します!
介護業界の労働環境は良くなっているが、それでもまだ人材不足
介護業界は平均年収が向上したり、キャリアパスが統一されたり、
介護士にとって働きやすい環境が徐々に出来てきています!
しかし、それでもまだ人不足。
それだけ少子高齢化は大きな問題なのです(・ω・)
介護業界にいいイメージがあまりない
こういった誤解をされやすいですが、介護士にもやりがいやメリットが沢山あります(・ω・)
もし今日のお話を聞いていただいて、
悪い先入観が減って、
介護士に少し興味を持った
こういった方はぜひ介護士の良い部分についても調べてみていただけますと幸いです(・∀・)ノ
今回は介護士が不足している本当の理由は?というお話しをさせて頂きました!
本日もお疲れ様でございました。
それではまた次回!